最終更新日 2024年11月11日 by nanala
3月3日の桃の節句に備えて、一年に一度だけ飾る物が雛人形です。
近年ではアパートやマンションなどの様々な住宅状況に合わせて、コンパクトにまとまっているタイプも見られますが、中には七段飾りなどの大掛かりな作りのものも多く、場合によっては収納場所を迷ってしまうケースもあるでしょう。
一般的に繊細な作りとなっていて、保管方法が悪ければ、長期間保管している間に劣化や変色が起きてしまう可能性も大いに考えられます。
大切な雛人形を長く維持していくためにも、正しい方法で注意点などを知りながら保管することが重要です。
目次
雛人形の正しい収納方法
収納するにあたり、スペースの限られているアパートやマンションなどの場合には、収納場所に困ってしまうかもしれません。
収納する方法には厳密な決まりはありませんが、一番大切なことはきれいな状態で維持することです。
雛人形の作りは頭部が石膏で出来ていて、衣装は絹やシルク、木製や金具の道具など、様々な素材が組み合わされて作られた繊細なものです。
そのため劣化や変色を防ぎながら保管できる場所を知ることが重要です。
湿気が多い場に注意
一番気をつけなければならない事は湿気が多い場所です。
湿気が多い場所は結露やカビを発生させる可能性が高いため、このような場所は絶対に収納場所には向いていません。
キッチンなどの水回りなど、湿気がたまりやすい場所は絶対に避けて、カビが生えないように十分に注意しましょう。
一般的に湿気は下に溜まるとされているため、高い場所に収納する事が一つのポイントと言えます。
風通しが良いことも重要な要素
また風通しが良いことも重要な要素であり、空気が循環する場所であれば、湿気もたまりにくくカビも増えにくくなります。
とはいえ乾燥しすぎている環境もあまり良くありません。
エアコンの風が直接当たるような場所は避け、適度に湿気が少なくて、風通しの良い高い場所が保管に適しています。
一般的に雛人形の衣装や髪の毛には衣が使われています。
絹の特徴としては日光が当たると傷んでしまい、変色が発生することです。
直射日光が当たる場所は絶対にNG
日当たりの良いリビングやベランダの近くに保管するのは絶対にやめましょう。
これは飾る時にも同じようなことが言えます。
たとえ箱に入っている状態であっても、飾る時に直射日光が当たる場所はよくありません。
また寒暖差が激しい場所も保管するには向いていません。
寒暖差が大きい場所の場合には、木が使われている部分が歪んでしまったり、塗装が剥がれるなどのことが起きる可能性が考えられます。
変色や劣化を防ぐためにも、保管する場所は直射日光が当たらず、寒暖差の少ない日陰を選ぶようにしましょう。
クローゼットであれば上段、押入れであれば天袋がぴったり
このようなことから向いている場所としては、クローゼットであれば上段、押入れであれば天袋がぴったりです。
このような場所は比較的湿気も少なく、適度に乾燥した空間となっているため、特に湿度に敏感なものを保管するにはピッタリの場所と言えるでしょう。
できれば狭いクローゼットに押し込めるよりも広めの物置や納戸、ウォークインクローゼットなどの方が便利です。
窓際や外壁に面している場所は寒暖差が大きくなるため十分に注意しましょう。
定期的に壁が結露しないかどうかの確認も重要
また定期的に壁が結露しないかどうかの確認も重要です。
物置に保管する場合でも床に置くとホコリがたまったり、湿気でカビが生えることがある為、高めの場所を意識することが重要です。
近年ではマンションの物件の中にはトランクルームが設置されているところも見られます。
家の中に適した場所がないのであれば、このようなトランクルームを活用するのも一つの手段と言えます。
トランクルームは24時間空調管理がなされているところもあり、このようなところを選べば自宅のクローゼットよりも快適な環境となるでしょう。
雛人形を片付ける際の注意点
このように適切な保管方法が分かりましたが、雛人形を片付ける際には注意点があります。
乾燥した日に片付ける
まず注意したい事としては、片付ける日をよく考えることです。
雨の日に収納してしまうと、一緒に湿気を取り込んで、これがカビの原因になることも考えられます。
収納する場合には天気が良く、乾燥した日に片付けるようにしましょう。
収納の前には全体のほこりを払って、細かい部分は綿棒を使い汚れを落として行きます。
埃をそのままにしておくと、これが汚れやシミの原因になるので、このようにひと手間をかけるのが大切なことです。
作業を行う場合には布手袋を着用する
また作業を行う場合には布手袋を着用することが望ましいです。
たとえ手を洗って清潔な状態でも、手指には皮脂があり、この皮脂が雛人形に付着する可能性があります。
これもシミの原因になる為、直接触ってはなりません。
収納の際に一番気を使うのが顔の部分と言えるでしょう。
シミや汚れ等天気図や湿気などから守るためにも、柔らかいティッシュペーパーや和紙などの薄紙、ガーゼなどで包んでからしまうようにしましょう。
まとめ
顔に色が移るのを防ぐためにも、必ず白いものを使うことが大切です。
顔だけではなく、手足なども同じように繊細な部分であるため、忘れずに保護してからしまうようにしましょう。